妊婦さんの貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血!詳しい原因は?

一口に貧血と言っても、その原因によって様々な貧血があります。
血液の中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減っていく再生不良性貧血、
赤血球が破壊されることによって起こる溶血性貧血
赤芽球の分裂異常によって赤血球が巨大化する巨赤芽球貧血、
そして、鉄欠乏性貧血です。
妊婦さんがかかる貧血はほとんどが鉄欠乏性貧血です。

 

鉄欠乏性貧血の原因

鉄欠乏性貧血はヘモグロビンの材料の鉄が不足することで起こる貧血です。
妊娠中は赤ちゃんの体を作るために大量の鉄分を消費するため、妊婦さんは鉄欠乏性貧血になりやすく、統計によると妊婦さんの4分の1が貧血だというデータもあります。
ヘモグロビンは体に酸素を送る役目を持っていますから、貧血を放置していると赤ちゃんが十分に酸素をもらえない状態になってしまうのです。

 

女性は貧血になりやすい

私たちの体の中には、およそ4gの鉄が存在します。
そのうち2.5gがヘモグロビンの成分として血液の中にあり、1gがフェリチン(貯蔵鉄)として肝臓や脾臓、骨髄に貯められています。
これらの体内の鉄は、尿や汗、便などで一日あたり0.5r〜1rが排出されます。
しかし、女性の場合はこの排出量にさらに月経時には月に15〜30rがプラスされます。
そのため、女性は貧血になりやすいのです。

 

妊娠・出産時の鉄欠乏性貧血

これが妊娠・出産となるとおよそ1000rの鉄が必要になります。
胎児や胎盤のための血液や分娩時の出血によってこれだけの鉄が必要になるのです。
一日あたりの必要量で言うと、妊娠後半期に鉄分の需要は急速に増加して、1日あたり3〜7rにもなります。
これは通常時と比べると極端に多い数字です。
ですから、妊娠中の女性は鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
鉄欠乏性貧血の8割強は女性だというのも納得がいくと思います。
一度の出産でこれだけ鉄を消費してしまうのですから、年子で出産する場合などは、まだ体内の鉄分が不足した状態かもしれませんから、しっかり貧血の検査を行う必要があります。